新築当初の賃料設定は絶対に無理してはいけない!

 新築物件であったとしても、新築時の入居者が退去し新たに入居募集する場合は中古物件となるわけで、マンション経営においては入居募集を行わなければならないことが新築当初から確定しているわけです。ですから、新築当初の賃料設定は絶対に無理をしてはいけないのです。

 物件販売時の表面利回りを良くする為に高い賃料を設定する!ここに後に招く賃料下落の最大の原因があります。新築時に慎重を期して賃料の設定を行ったとしても、再度の募集時にその時の景気や周りの競合等の要因で賃料を下げなければならない場合もあるわけです。

 賃料はその他の賃貸条件を照らし適正に設定されなければなりません。新築時の無理な賃料設定は、長期間に及ぶ不動産投資事業においては端から計画を狂わせる致命傷とも言えるのです。見せ掛けの「利回り」を高くするための賃料設定がされているとしたら本末転倒も甚だしいのです。

高い賃料設定は空室の長期化につながり、入居率の低下をもたらします。

さらに、新しい入居者を確保するために賃料を下げることで事業の収支自体をも低下させます。まさにダブルパンチで踏んだり蹴ったりです。

以上のことから、これから不動産投資に向かおうとお考えの方、新たに物件の購入をお考えの方は是非この賃料設定の部分に注意を払ってください。

もう一度言います。
高い賃料設定は事業破綻への第一歩です。

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